世界と私の境界線

普通の社会人アラサーOLの日常 合気道に着物着付けをしながら駄文を書き散らす。

「君の名は。 Another side:Earth bound」の感想

 

結局「君の名は。」は2回も映画館で観ました。

 

1回目は特になにも下調べせず、相方と

2回目はこの本を読んでから細かい部分をしっかり見ようと、また布教もかねて

全く映画を見ない弟(21歳)とお母様と…ね。

 

 

最初映画を見た時このアナザーストーリーがあるとは知らなくて

相方から

「アナザーストーリーの評判がいいらしい」と聞いてその足で購入。

 

だって興奮冷めやらぬ感じだったんですもの。

 

結論から言うと

読んでよかった!

 

映画を見て良かったなぁと思った人にはぜひ読んでほしい。

因みに相方は読みましたが

2回目を一緒に観に行った家族は

母「字が読めない」

弟「小説は読まない」

と言われ撃沈。

 

栞も貸して

オススメの話について熱く語ったのに無念である。

 

この本の目次

基本的には一話完結短編である。

 

第一話 ブラジャーに関する一考察

第二話 スクラップ・アンド・ビルド

第三話 アースバウンド

第四話 あなたが結んだもの

 

以下ネタバレあり

 

 

 

 

第一話 ブラジャーに関する一考察

瀧が三葉に入った時の話でまずおっぱいをもむことから始まる笑

映画ではもんでいる映像だけだが、小説なので変なリズムをとりながらもんでいたことが発覚する。笑

そして瀧君は結構手が出る質なのだ。

三葉の陰口を叩く同級生をしっかりしめたり

自分の体とは違う仕様の三葉の体を使いこなすのにマイケルを踊ってみたり

ブラジャーを付けないで体育をしてから四苦八苦しながらそれをつけてみたり

なんとなく映画では音楽に合わせてテンポよくカットが切り替わるくらいの所が詳しく書かれている。

あぁぁーあそこのカットはこういう話があるんだぞ背景にっていうのを見せていたのかと納得することばかり

しかし自分が入れ替わっている「三葉像」と入れ替わっている間に触れる周囲からみた「三葉像」が違っていることに不安と興味を覚える瀧君。

そういう興味の持ち方って最高じゃないかと私は興奮した笑

ラストに入った挿絵と

「君のお姉ちゃんは、大丈夫かな?」

四葉は首を傾けていかにも胡散臭そうに瀧を見て、こう述べた。

「この人大丈夫かなって、私、今思ったけど」

 上記の文が合わさって味わい深いと思った。

 

第二話 スクラップ・アンド・ビルド

 

テッシ―…勅使河原克彦視点のお話である。

 

これを読むとなんていいやつなんだテッシ―!!となります。

地元の土建屋の跡取り息子でおやじのようになりたくはないけど

会社の事を考えたら色々な事情に絡めとられてきっと同じようになるのではないか

と現実的に考えれらる男の子である。

三葉にサヤちんがこんな町出ていきたいという言葉に対して

今あるもので満足しようぜ

まず、満足からスタートしてくれたら、俺がもうちょっと何とかするでさ。

 かっこいいじゃないか。

こういうことを女性陣に言うのは恥ずかしいと思いながらも

かたわれ時につい口から出た。

その時は瀧が三葉の体に入っていて

「色々ちゃんと話すから」

というのだ。

瀧と勅使河原は普通に会っていたら友達になれていたと思う。

 

第三話 アースバウンド

こちらは四葉目線。

お姉ちゃんが乳をもみすぎる事に対して色々思考する彼女はかわいい。

そして四葉はお姉ちゃんも三葉が大好きなんだなぁと思う。

そして自分の口噛酒を飲んだ事で昔の宮水の女の人と結びつく。

人はこの土地に結びついている。

まさにタイトル通り、アースバウンドである。

 

第四話 あなたが結んだもの

この話は一番好きで読んでもらいたい。

町長の父親と亡くなった母親の出会いの回想の話である。

これを読めばなぜ映画のラストで最初は三葉の言う事をきかなかった

父親が全員を避難させたかがわかる。

最後にすべてがつながるのだ。

町長となった宮水俊樹の頭の中で。

 

 

 

是非、読んでみてほしい。

 

 

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