世界と私の境界線

普通の社会人OL25歳の日常 合気道に着物着付けをしながら駄文を書き散らす。

感想 レモン畑の吸血鬼

 

レモン畑の吸血鬼

カレン・ラッセル作

松田青子訳

 

タイトルで買った作品。

表題作のほかにもいくつか短編が入っているんだけれど

どれも面白いアイデアがいっぱい。

 

でも、ちょっと読みにくくて読了には大変な時間をかけてしまいました…。

 

 

・レモン畑の吸血鬼

・お国のための糸繰り

・一九七九年、カモメ軍団、ストロングビーチを襲う

・証明

・任期終わりの厩

・ダグバート・シャックルトンの南極観測注意事項

・帰還兵

・エリック・ミューティスの墓なし人形

 

全八編

 

一番好きなお話は「お国のための糸繰り」

 

これは日本を舞台にしてお話

お国のためと募集人が各女性達のもといた地域に現れ

契約としてお茶を飲むと…半分女性、半分蚕のような生き物へと変わってしまう。

 

だんだんと蚕に近づいていく女性達が

自分の体をコントロールしていく。

 

劣悪な製糸工場で働かされていた女性達の話が奇妙に…

だけどそうだなと思わせるような書き方をしているので印象に残りました…。

 

表題作

レモン畑の吸血鬼

 

これは倦怠期に入った永遠の時を生きる吸血鬼夫婦の話。

 

序盤で血以外で一番喉を潤すのはレモン畑という設定がもう面白い。

レモンに牙を突き刺すと同時に長い息を漏らす吸血鬼夫婦。

この世にこれ以上のものはない。

これからの人生は着実に飢えと向かう永久の時…。

 

そら、夫婦は倦怠期に入るしごはん食べられないしでブルーになるわな、と。

 

カモメ軍団の話は

確かにそんなものが巣にあったら未来を変えられたと思うよなと納得する文章があったり

 

エリック・ミューティスの話や帰還兵は鬱になりそうなディープな内容でした。

 

確実に読み応えはある。

 

 

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