【読書記録】オーブランの少女 深緑野分
オーブランの少女 深緑野分
第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選した作品を表題作して少女に
まつわる短編が5編がおさめられています。
…ということは全く知らず、タイトルだけで読んでみた今回の作品。
オーブランの話。
素敵な庭園の中で暮らす少女たち、その独特なルールの中で
生きていたのだけど…
襲撃?されるあたりから
あぁだから周囲の大人たちの態度はこうやったのか
あれってこういうことだったのか
とわかっていくあたりがリズムよく読めて快感でした。
少女たち目線で読んでいたんですけれど
最後、地下に閉じ込めてある大人を「飼う」選択をするところに
「そうだよね。綺麗におわるわけないよね」と納得するとともに
ちょっと怖さもあったりして。
全部そんな風かというとそんなわけもなく女学生と女学生の話は
独特な青春の香りがしてまた違うテイストでした。