七つの海を照らす星 感想
七つの海を照らす星 七河 迦南作
第18回 鮎川哲也賞受賞作
児童養護施設「七海学園」で起こる七不思議を解決していく短編の連作。
ぱらっと開くと1ページ2段構成で多いなーと思ったけど
結構さらりと読めました。
分類はミステリーだけど人は死なないし読みやすいのかも。
児童養護施設について私は何も知識がないのですが結構詳しく書かれているのではないでしょうか?
出てくる職員の方がみなさん子供の事を考えるいい人で嬉しい。
子供の頃よく聞いた七不思議が実は真相こうだったんだよって
解決していく。
ああこれは伏線だったんだなって全てがつながっていくのは気持ちいいです。
多少、そんな上手くいかないんじゃないか感はなきにしもあらずですが…。
お話は第二章の入れ替えっこのお話がお気に入りです。
後半にでてくる回文についてはあれだけ考えるの大変やな…と感心。
そういうのに頭使えない人間なんで笑
なにか思い入れがあるのでしょうか。
よく見たらお名前も回文ですね。
NANAKAWA KANAN